私が『花』を買う時

私はまだ人生の岐路に立っている。



一枚の片道キップを手に握りしめ、

二つに分かれて続いている道を目の前にし、

佇んでいる。



目の前にある二つに分かれた道。

目を凝らしたり細めてみたり。

なんとかその道の先が見えないものかと、

右往左往する。

そして選んだ気持ちになって一方の道を進んでみるが、また不安になって分岐点に戻る。

そして今度は、来た道を振り返る。


今の自分では、決められない。

キップは片道しかないのだから。




2016年は、自分が長い年月をかけて自分の中に造り上げてきた、

"自分を不自由にする枠"を壊し、

『その枠には二度と戻りたくないー❗』

と、自分の中で大声をあげて叫んで逃げ回っていた。


そして年末にかけ、

『もう戻らなくても大丈夫だよ』

そう自分に許可を出し始めた年だった。



2017年は、

『どこに居ても自由になれる自分』

になれる、もしくは、近づけるだろう。

そんな感じがする。

そうした時に、本当に自分が進みたい道が見えてくるのだろう。

自分の不自由さを、場所・環境のせいにしない生き方。


全ての物事、道には、良い面、悪い面の両方が同時に存在する。

今は、まだきっと色々見えていないのだろう。

だから判断ができないのだ。

私にはまだ時間が必要なようだ。


今年は、思い切り自分のやりたいことをやって色々な経験をすると決めた。

きっとその経験が、本当に私の進みたい道を教えてくれるだろう。








約1年前、私が心身共に解放された時、私は『花』を心で感じていた。

毎朝、花瓶の水を変え、茎を少し切り、

花びらの美しさ、

つぼみがだんだんと膨らんでくる生命力、

静かな時間。


とても幸福を感じる時間だった。




ここ数か月の私、

花を買って飾ることも、花に関心を寄せることもなかった。

忙しかった。

やりたいことを毎日やって充実していた。

だから私は、自分という人間は『花』にはそれほど興味が無いのかも・・・

『花』に費やしている時間はもったいない。

そう思っていた。



つい先日、お友達の原口美苗ちゃんとランチをした。

彼女は占いもお仕事でやっているので、マヤ暦・数秘を見てもらった。

人生の分岐点。やっぱりスピリチュアルの世界でヒントをもらいたかった。


私にとってスピリチュアルの世界は特別で、

今までの自分の人生『?』ばかりだったのが、スピリチュアルの世界を知り、

自分という人間を探し始めると、今までの疑問が一つ一つ腹に落ちていった。

自分の魂に一番近い世界だと確信したのだ。


美苗ちゃんから伝えてもらった、私の産まれ持ってきたもの、今世での課題。

どれを聞いても魂が癒される。


自分ではほとんど感じ取っていた。

自分の内なる心。

でも、自信が持てなかった。


普通に生活していると、どうしても『不安』に魂が覆われて、

曇ってよく見えなくなってきてしまう。

でも美苗ちゃんを通じてスピリチュアルの世界とつながると、その『不安』の曇りが

だんだんと取れ、魂だけのクリアでとても純粋な世界で心が満たされた。

とっても安心で、ワクワクして、果てしない幸福感。

全ての力が抜け、『自分』という本質しか残らない世界。



私は気づいた。

ここ数か月、自分では充実していると思っていたけど、私は『不安』に追われてた。

"早く結果を出したい!"

"何かをしていないと、良い波が来ないのでは!"

美苗ちゃんにリセットしてもらって気づけた。


『先の事は考えなくていいよ。”毎日ワクワクすることをして、毎日を楽しむ”それが一歩一歩進んでいることになるんだよ。無理にもがくと違う場所へ行ってしまうから。』


本当はそうしたい自分がいた。

でも、”将来の事を考えると、それではいけない”

と自分を追い立ててしまう『不安』を私は抱えてしまう。


美苗ちゃんが教えてくれた時、私は心の底からホッとした。

ゆ~っくり、毎日、毎日を味わって過ごしたかった。

だから、とにかくホッとして涙が出そうだった。


美苗ちゃんとのランチは、私にとってとても有意義なものだった。

魂に純粋に生きれるようにリセットさせてもらえた帰り道、

私は『花』を買った。


あまりの幸福感に、買いたくて買いたくてたまらなくなったのだ。








私が『花』を買う時、


それは何の曇りもない、魂に沿った純粋な幸福感を味わっている時だと、


私は知った。

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