若い時の涙

いっぱい、いっぱい、溢れる気持ちはあるのに、空回りして、不甲斐ない自分に涙する。

物事の成り立ち、
周りを見渡す広い視野、
たくさんの想いを受け取れる大きな器


自分には無くて、
『伝わらない自分の想い』だけを抱え、みつめて、涙した。


それでも自分の内側から溢れてくる想いに翻弄され、動かされ・・・
涙の軌跡を残しながら、ここまでたどり着いた。


その踏み出していた一歩一歩は、確実に前に進んでいた。
気付かないうちに。


そしていつしか手の中に、
“自分の取り扱い説明書”
が握られていたことに気付く。


私は何に怯え、何に傷つき、何に心を寄せ、何に心動かされていたのかを。


まだ途中までしか書かれていない、その説明書。
でもここまでくれば、やっと一息つけるだろう。



暖かい眼差しに囲まれながら、
『この世は暖かい』と思えたから。

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