次のステージに来た君へ

私には、高1になる息子がいる。

その息子へ、先日、私は意を決して伝えた。





「私はあなたに失望した」









とても大きな何かをしたということではないが、

このところ、

彼が持っている「周りには流されないマイペース」が悪い形で出てしまい、

他の人の信用を失う行為がちょくちょく見受けられた。


中学生までであれば、彼が自分のペースを保って生きていることに、

「この人はこういう人なんだなぁ~。すごいなぁ~。私には無い部分だなぁ~。」

と感心しながら接していたが、

彼も高校生になり、次は社会へ出ようとする年齢となってきたので、

次の成長に大切なことを伝えなければと、苦い思いを感じていた。

できることなら、言いたくない・・・








私は日頃から子供たちに小言は言わないタイプ。

「そんな風に考えるんだね~」

「そんな風にやるんだね~」

と観察するのが大好き。

しかし、日常生活で気持ちよく過ごせなくなってくる時はルールをみんなで決め、

モヤモヤを抱えて過ごすことないようにしている。


上記のようにルールを決めれる内容の場合はいいのだが、

子供が大きくなるにつれ、

「自分との戦い」が必要な場面が出てくる。


『あぁ、彼は、負けてるなぁ~、逃げてるなぁ~』


そう感じた時、

私は相手の人生にとってどのくらいその物事が影響するのかを考える。


「ここは自分に勝って、乗り越えていかないと次のステージには行けないな」

そう結論を出した時は、相手に本気でぶつかる。


私自身、かつて「逃げ癖」つきまくりの人間だったので、その気持ちはよく分かる。

そして、そんな自分を脱却するために、私は自分自身に「喝」を入れて越えてきた。








できることなら言いたくない・・・

「彼を傷つけたくない。悲しませたくない。」

そんな気持ちだった。

「言ったら嫌われる」は全くなかった。

今までの関係性で嫌われる要素は皆無であったから。




しかし彼は、そんな私の気持ちも知らずに、

一線を越えることをした。


その夜、私は彼に伝えた。


「私はあなたに失望した」



私はこんなこと言いたくなかったけど、

もっと「自分以外の人」がどれだけあなたのために動いていたのか、

あなたがとった行動がどれだけ周りを失望させ、あなたに対する信用を失わせたのか。


社会に出て本当に大切なことは、人から信用される人間になること。

(ここでいう「信用」とは、自分と闘い続けて行動変容しようともがいている人も含める)

人は信用できる人間にチャンスを与え、手をかしてくれる。

本気であなたにちゃんと考えて欲しい。


私は泣きながら伝えた。








私は今回、あえて彼に「失望」という言葉を使った。


そして、夫ではなく、私からその言葉を言われることが、

彼にとってどれほど傷つくのか、それもわかっていた。

だから、できることなら言いたくなかった。




しかし、彼が不得意としている部分について、もう本気で取り組まないといけないステージに彼が来ていることを、私は感じていた。

ここでもう一つ大きく成長するために、本気になって欲しかった。







その後は、夫に引き継いだ。

夫は息子が身に付けないといけない部分を持っている人。

だから夫に導いていってもらう必要がある。

だが、私が下手に息子を抱えていると、それを邪魔してしまう。

(可愛さ故に・・・)









後日、息子ともう一度話をし、

今回のことで本当に私が伝えたかった事、

次はどこにアンテナを張って行動していくといいのか等、

彼に丁寧に話をした。


息子は納得した様子だった。







大切な人だからこそ、私は本気でぶつかった。




君にならできる。

できるよ。

私はそう信じてる。

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