サラリーマン時代に色々見て感じたこと。
ここ2年の間で自分が大きく成長し、物事の見え方、捉え方、考え方のbefore、afterを身をもって感じたこと。
そんなことを経て、
私が組織の未来について考える際(成長する組織の在り方を考えるのが、どうやら私は好きらしい)に、どうしても辿り着くのが、『そこにいる人間の精神的成長』だ。
やっぱり、どんなにすごい仕組みを取り入れたとしても、それを使う『人間』が精神的成熟に近付いていなければ、使う目的が違ってきてしまう。
そう、ぼんやりと考えていた所に、この本が目に飛び込んできた。
『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか』
自分の中での、確信に近いこの仮説を更にブラッシュアップ出来るのでは❗と、ピンと感じた。
この本を数日前から読み始めたところ、面白くてしょうがなくなった。
私が抱いていた思いを、きちんと言葉で表現されており、かつ、根拠となるデータも示しながら、理論的に解説されているのだ。
私の中では経験値からの推論でしかなかったものが、こうやって示してもらうと、スッキリとする。
読むたびに、
「だよね。」
「やっぱりそうだよね。」
と、独り言をいいながら読み進めている。
この本の入口で、私が一番強く感じていた思いがそのまま書かれていたので紹介する。
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・実は、組織に属しているほとんどの人が、本来の仕事とは別の「もう一つの仕事」に精を出している。お金はもらえないのに、その仕事はいたるところで発生している。駆け引きをし、欠点を隠し、不安を隠し、限界を隠す。自分を隠すことにいそしんでいるのだ。
思うに、組織でこれほど無駄を生んでいる要素はほかにない。もっと価値のあることにエネルギーを費やすべきではないのか?この無駄が生み出す弊害ははっきりしている。組織とそこで働く人たちが潜在能力を十分に発揮できなくなってしまう、ということだ。その損失はあまりに大きい。
(本文より)
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他にも、
・大人の知性(知識の量やIQとは関係のないもの)には質的に異なる3つの段階があり、多くの研究者は知性のレベルと客観的な仕事の能力の間に相関関係を見いだしている。
(知性レベルが高い人ほど、仕事ができる)
・知性発達は、
環境順応型→自己主導型→自己変容型
とステージが変わっていく。
今までの社会では『環境順応型』が多くを占める方が組織としては安定していたが、この変化の激しい時代を生き抜いていく為には、『自己主導型』『自己変容型』が多くを占めていかなければ、全く新しい価値を創出して生き残ることが困難となってくる。
私もかつては『環境順応型』からスタートしたので、それぞれのステージの説明を読んでいて、とても納得ができた。
まだ1/4程度しか読めていないが、組織で実践するにはどうしたらいいかも書かれているようなので、これからコンサルをしていく中で、とても参考になるのではと、期待に胸を膨らませながら、少しずつ読み進めている。
本当に、時代が変わっていくんだなぁ~
と、しみじみ感じながら。
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