私が子育てで大切にしている事の一つとして、
『この行為の目的は何か?』
を常に意識していること。
例えば、
今日、小1の娘はキッチンを片づけてくれた。
まず娘は食洗機から洗った後のお皿を食器棚にしまってくれた。
これは以前から時々やってくれているので、教えることは何もなかった。
次に汚れたお皿を食洗機に入れようと私がすると、
「私がやりたい!覚えたい!」
と言ってくれ、私はとても嬉しかった。
私は働くことは大好きだが、家事は嫌い。
できればやりたくない。
なので、今回の目的は、
『娘に、今後もキッチンを片づけることをやってもらう』
と、設定した。
食洗機にお皿を入れ、食洗機に入らなかった大きな鍋等は手洗いすることを伝え、娘は一生懸命やってくれた。
途中、水をポタポタこぼすこともあるが、
私の目的は、
『娘に、今後もキッチンを片づけることをやってもらう』こと。
なので私がその目的を達成するために、一番気を付けないといけない事は、
【娘のやる気を奪わないこと】
だから私はやり方を伝える以外は、途中で口は挟まない。
”汚くなるなぁ~” と何か言いたくなるような状況を目にした場合は、
その場から離れるようにしている。
もしそこで色々口を出すと、たちまち本人のやる気は下がり、
結果、
「もうやめた」
と、目的が達成されなくなる。
ついつい途中で、あれも、これもと項目を追加したくなるところだが、
そこをぐっと抑え、目的は一つ。この一つだけを死守する覚悟が必要だ。
そして最後には、
「ありがとう。あなたがやってくれて、ママは本当に助かったよ。」
と、
娘が進んでやってくれた行為が、私にどれだけの影響を与えたかをしっかりと言葉で伝えることを
忘れてはいけない。
これがあることで、人は次からまたその行為をしたくなるのだ。
これは子育てにだけ必要なことではなく、組織の部下育成にも共通することである。
【この行為の目的は何か?】
【その為には何に気を付ける必要があるか】
【要望は追加しない】
【目的達成以外の部分は指摘しない】
【感謝の気持ちを伝える】
私はこのような事をいつも考えて行動しているが、特別意識しようとしてやっているわけではない。
色々な事を考えて過ごすのが大好きで、普通に暮らしていたら自然とこの構造になっており、
気付くと周りの人達がどんどん成長していた。
それをもう一度自分の中で振り返ると、上記で表したようなことが私の頭の中で起こっていたのだ。
きっと過去の自分の体験から、どういう時に自分はやる気になり、どういう時に自分はやる気を無くしたのか振り返り、育児を通して人体実験し、”やっぱりそうだよな!”と、実感していっているのだろう。
その実感の蓄積が、次第に確信に変わり、こうやって外へと発信する力になっていったんだと思う。
このプロセスもまた、人体実験の一種で、
『人が自信を付けていく過程』
である。
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