今日は息子の親友H君の誕生日祝いを、我が家でやった。
今年の9月、息子が自分の誕生日会を自分で計画・実行。
その時にH君が来てくれ、我が家の風物詩「ママお手製のガトーショコラ」をH君はいたく気に入った。
そして「俺の誕生日の時にも、このケーキ焼いて!」と頼まれた。
しばらくの時が経ち、H君の誕生日が来ると、
息子は、我が家でH君の誕生日会を開きたいと言った。
そこで私はガトーショコラを焼くことにした。
しかし、それだけではつまらない。。。。
何か面白いことはないか・・・と考えていると、ある案がひらめいた。
『¥2,000を子供に渡し、スーバーで全員分の食事を好きなように買ってくる』
というミッションだ。
H君が午後から来るので、息子とH君とであれこれ悩みながら計算機片手に選ぶのだ。
これは面白そう!
息子に話すと、とっても乗り気!
息子も「楽しそう!」
と言った。
さて当日。
午後からH君が来てくれ、今日のミッションをH君にも話す。
「俺が計算機担当になる!」
と、二人のテンションは上がる。
私は、ガトーショコラの材料を買うついでに子供達を一緒にスーパーに連れていけばいいと思っていたが、14時頃に彼らに言うと、
「夕方、自分達で歩いていく」と言った。
歩いて15分くらいでスーパーに着き、帰りは買い物品を持って坂を上ってこなければいけない。それでも自分達で行くと言ったのには、少し驚いた。
そしてその直後に、息子の同級生T君とK君の2人遊びに来た。
息子の家がどこにあるのか、だいたいの場所しか分からないのに、30分以上かけて探し出したとのこと。
スゴイ!
K君は時間になったので先に帰り、夕方、T君が一人になってしまうので、T君家に送りがてら息子とH君は買い物に行くようだった。
子供達が色々と話し合いながら決める様を見ているのが、私は何より楽しい♪
子供達が出かけた直後、雨が降ってきた。
私は焦った。
慌てて車で追いかけたが、子供達の姿は見つからなかった。
きっとT君ちに行ったのだろうが、私はT君家を知らなかった。
息子たちには、何かあったらスーパーで公衆電話をかけるように伝えてあったし、
大人に助けを求めるように言ってあった。
私は家に帰り、彼らの帰りか、電話を待つことしかできなかった。
もう、彼らの無事を信じるしかなかった。
そしてこの状況をどう乗り切るのか、彼らの知恵を知ってみたいとも思った。
昔、息子が1年生の時に、初めて彼を置いて出かけた時の事を思い出した。
私は彼に「出かけてくるけど、家にいる?」と聞くと、
彼は「うん」と言った。
しかし彼はテレビに夢中だったので、後から思えば、あの時私の話は聞こえていなかったのだろう。
私が買い物から帰ってくると、彼は泣きながら、私が帰ってきた道の方から走って来た。
私は心臓が止まるかと思うほど、ビックリした。
彼に理由を聞いたが、当時の彼では、詳しく説明ができず、良く分からなかった。
しかし次の日から、複数のお母さんから情報がもたらされ、全貌が明らかとなった。
彼は私が居ないことに気づき、近くのスーパーへ行ったと思ったようだ。
そこで、道で手をあげて車を停めさせ、スーパーまで乗せていってもらった。
そして、その優しいおじさん(後からの情報で分かった)と、スーパーの店員さんの配慮から、店内放送を流してもらったようだ。
しかし、しばらく待っても現れなかった(私はそのスーパーには行っていなかった)ので、
乗せてきてくれたおじさんが、また家の近くまで送ってくれたようだ。
詳細が分かるにつれ、優しい人に出逢えたことへの感謝の気持ちと、
何より、彼のたくましさに私は感動した。
そんな思い出を、思い出していた。
しばらくすると、玄関の開く音がした。
私は心が弾んだ。
良かった。
すると、帰ったはずのT君も一緒だった。
どうしたのか聞くと、
雨の中T君の家に行ったら、T君のお父さんがスーパーまで送ってくれ、
T君も一緒に誕生日会に参加する為、お父さんから¥1,000をもらい、3人でご飯を選んだようだ。
全部で¥3,000あるお金で、¥2,900くらいまで使ってきた。
色々考えたんだろうなぁ~。
どんな会話を3人でしていたんだろう・・・。
「これにしよう!でも、これだとみんなで分ける分が無い・・・」とか話したりしたのかなぁ~。
カメラを付けておきたいくらいだった(笑)。
そして彼らが買ってきたごはんが・・・↓↓↓
しかも、「これは一人2つずつね」と、
人数分きちんとあったのだ。
帰ってきた彼らはとても楽しそうだった。
そして最後にろうそくを立ててお祝いし、ガトーショコラも食べて楽しい一日が終わった。
食後には、電気を全部消して、男3人+娘1人で、「ズボンのぬがしっこ」をして、大いに盛り上がっていた。
何が面白いんだか・・・
私はこういう子育てが、とても面白くて大好き。
子供に引っ付いていられるより、子供達が物事をどう組み立て、どう実行していくか、
どういう知恵や工夫を考え出すのか。
それらを少し離れたところから観察するのが、何よりも楽しい!
今日は楽しい一日だった。
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