昨日、地域の集まりがあり、私はそこに参加した。
男性、女性が半分半分おり、それぞれに会話を楽しんでいた。
私は女性の会話に加わっていたが、隣の男性が発した “ある言葉” に、完全に心を奪われた。
『生産技術ってすごいよなぁ・・・』
”私がいた職場だ・・・”
私は男性の会話に加わり、夢中になって話した。
久しぶりに会社話をした。
とっても、とっても楽しかった。
家に帰り一人の時間ができた時、私は仕事のことを思い出していた。
体調不良になった時の総務的な仕事ではなく、その前の、生産技術に携わってた時の、
毎日がワクワクしていた時の思い出だ。
私の職場は生産技術だった。
しかし、その中で私が入社の時からずっとやってきた仕事は、特殊な調達業務だった。
周りは生産技術の技術屋さんばかり。
その中で特殊な調達業務をずっとやっていたが、周りで飛び交う言葉達は、
全く意味が分からず、まるで違う国にいるようだった。
私は寂しかった。
そしていつしか、私は、
”この技術屋さん達と会話ができるようになりたい!”
と思うようになっていた。
入社して10年ほどが経った時、生産技術の分野に関わる仕事をさせてもらうことができた。
今まで意味の分からなかった言葉を技術屋さんに教えてもらい、毎日毎日が勉強だった。
でも、それが楽しくてたまらなかった。
一日一日増えていく知識、
そして点でしかなかった知識が、いつしか点と点が繋がり、線になる瞬間
何とも言えない興奮を覚えた。
最初は言葉の意味を技術屋さんに質問していた私も、いつしか加工精度、設備の話・・・と、
会話できる内容が高度になってきているのを自分でも実感でき、それが喜びだった。
純粋に私は楽しかった。
仕事が楽しくて、楽しくて、たまらなかった。
ふとした会話から呼び起こされたこの気持ちは、今でも生々しく、心を弾ませてくれる。
”あぁ・・・私、やっぱりあの仕事好きなんだ・・・”
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