蜘蛛一匹一匹の表現

6月くらいから行っている、朝の散歩。

歩いて戻ってくるまでに15分くらいのちょうどいい散歩コース。

遊歩道で横には水路が流れ、5分くらい歩くと小さな森の中に。

鳥の声や木の臭いに囲まれ、行くと気持ちが整う。

帰り路は無心になって一定のペースで歩く。

決して速いペースではなく、マイペースに。

毎日は行っていない。

朝、自分に「行きたい?」と問いかける。

すると、


「今日は行かなくても大丈夫」

「何かエネルギー切れてきた。。。充電しに行きたい!」

「どっちでもいい~」

「頭の中がグチャグチャだから、無心になりに行きたい!」


など、日によって返ってくる答えは様々。



そうやって朝、自分と会話をして決める。




今朝は地域の交通安全の立哨があるので、

その後ついでに行くことにした。


普段話さない方と立哨で一緒になり、ちょっとだけの会話。

それでもなんか嬉しい。

今日は人と声を交わすことに、幸せを感じるリズム。


小学生の通学団が出発するまでの立哨だが、

そこに1年生の子がいた。

少し話した方のお子さん。

しばらくすると、お子さんがママの所に来て、甘えるようにママにしがみついた。


「この子はマイペースなの。朝いつも遅れそうになって・・・」

とママが教えてくれた。


「そっか、自分のペースがあるんだね~。」

と私が言葉を発すると、その子が教えてくれた。


「急ぐと疲れちゃうの。」


わかる~~~~。

急いで間に合わせることができる子もいれば、

急ぐことで疲れちゃってメンタル、ダダ落ちになる子も。

私は後者の方だな。



急に予定が変わるのは苦手な時が多い。

今週はどんな動きで自分が動けばいいのかを、スケジュール帳をみて予測してモードを作っていく。そして前日には明日の予定を見て動きの確認を毎回している。

なので、予定が漏れていた時は最悪。。。

追加行動するのに、とてつもないエネルギーが必要になる。


慌てて準備をしていると、

「もうダメだ・・・」という言葉が頭の中をグルグル回り始める。

そして段々と息が切れ始め、

玄関で靴を履きながらもうダメだ・・・。

となることも。


夫は急な予定でも、「早く言えよー」と文句は言いながらも、

さっと動いてしまう。尊敬。


昔は、自分が「ぐうだら」だからそうなるんだと思っていたけど、

どうやら違うみたい。

私はそういう個性の人間なんだと気づいた。

なので予防策として、

「前もって予定を何度も頭に入れる」

ということをしている。

こうしておけば、予定内のことはそこまでエネルギーかからずこなせる。

急に来たものはお断りをする。



「ママ―、明日これ必要だった!買いに行かないと!」

「急にはムリ~」

と私から断られることも。

子供達も慣れきたようで、事前に言うか、諦めるかをしている様子。




長くなったけど、

話しを戻して、散歩へ。


てくてくてくてく



森の中に入っていくと、太陽に光が差し、2つの蜘蛛の巣を照らしていた。

蜘蛛の巣は太陽に照らされないと見えないなぁ~などと思いながらよく見てみると、

とっても形が綺麗で幾何学的模様なものもあれば、

中央辺りに太い2重線で螺旋が描かれていたり。

「個性が出てるね~」

と嬉しく感じた。


そこへ一人の笑顔が優しい老紳士が現れ、

「何が見えるんですか?」

と聞かれたので、

「これ見てください。同じ蜘蛛でも、描く模様が全然違うんです。一匹一匹表現が違う。」

と答えると、

「本当ですね。おもしろい所に目をつけましたね。」


と少し会話を交わしました。


ここでは

”一匹一匹の表現。表現っていいな”

と、

”人との会話って楽しいな”


を味わいました。





この記事はさわやかに書けたけれど、

書く前はこんなさわやかな気持ちではなかった。

上記のような内容を書きたいと思ってるのに、

なんだか違うことに追い立てられている気分。

記事を書こうと思ってパソコンを一度開いてみたけれど、

目の前に現れる色々な情報に心が追いついていかず、

「書くのは今じゃない」

と、パソコンを閉じ、他所事を開始。

少し落ち着いたところで、自分との対話。



”あ~、、、書けない、、、、

どうした?

私どうした?

何に追い立てられているの?

あれ?ひょっとして何かに焦ってない?

その気持ちは焦りだね~。

焦る必要なんてないよ。

大丈夫だよ。

今のまま、一歩ずつ進んでいけばいいんだよ。

だって、あなたは何者にもなる必要なんてないんだし。

何かを成さなくても、こんな日々が繰り返されていくのを楽しんで生きていくのもいいんだよ。

何もしなくてもいいんだよ。

本当にそう思えた時、また『私これがやりたい!』って内からのエネルギーを感じ取れるから。”




そんな会話を交わしていたら、

ふと書きたくなった。

そうしたら、予想以上にこんなにたくさん書くことに。



私は、

「やりたい時にやれる」という環境が、ある程度あるといいなだな、

(こればかりでもきっと苦しくなると思う)

と思った。



今ふと思い出したのが、

母から聞いた私の保育園時代の話。

「あなたは、『牛乳が好きな時間に飲めないから保育園には行きたくないーーー!』ってよく泣いてたよ。」




気質は、やっぱりいくつになっても変わらないけど、

もう泣かなくなりました^ ^。


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