「感謝」について

キャリアコンサルタントとして、

様々な人の人生に触れてきました。

本当に色々な人生がこの世にはある。


その中で私がいつも実感するのは、

「本当に感謝だな」

ということ。



なんか、この言葉はありふれていて、

今までも、たーーーっくさん耳にしてきたし、

自分が自分を好きになれなかった時期は、

特にこの言葉が気持ち悪かった。

絵に描いた餅でしかないと思ってた。

鼻で笑えた。

しかし今は、

そうなんだと実感できる。





よく夫婦の問題を聞く。

「相手が変わればいいのに。そうしたら自分も変わる。」

う・・・ん。。。

順番が逆なんだなぁ。。。

自分が変わらなければ、相手も変わらない。

なぜなら、

自分のレンズを通してでしか、人間はものを認識できないから。

自分のレンズが手垢いっぱいで曇っていたり、ピントが合っていなかったら、

目の前にどんな黄金があったとしても、気づけない。



レンズを磨いていくには、

相手が自分に何をもたらしてくれているのか、

色々と角度を変えて観察できるように訓練していかないといけない。



やりたいわけじゃないけど、遅くまで仕事を片付けられているのは、

家で家事と子育てを主になって動いてくれている妻のおかげかもしれない。

もし妻がいなければ、いったいどんな生活を送らなければいけないのか。

どんなに仕事が溜まっていても、子供を迎えに行かなければならないし、

食事の用意、お風呂、寝かしつけもやらなければならない。

まだたくさん残っている仕事に精神が侵されようと、日々の生活はついて回ってくる。




小さな子供と手をつないで、のんびり散歩ができるのは、

遅くまで仕事に追われ、疲れて帰ってくる夫のおかげかもしれない。

もし夫がいなければ、子供の将来の学費を稼ぐのに、のんびり楽しむ時間などないかもしれない。

毎月の生活費、将来への貯蓄、自分にのしかかることは多い。




ふと気づいた時、

パートナーがぽっかり消えてしまった生活を想像してみてほしい。

どれほど、『今』がありがたいことなのか。

パートナーに不満をぶつける前に、

「ありがとう」

を言おう。



そうすれば、そこから何か少しずつ動き出すかもしれない。

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