息子の勉強

小学4年生の息子が、ついに宿題すらやらなくなった・・・

ここ最近の彼の漢字テストの点数が一桁台を叩き出す・・・10点満点ではない。100点満点なのだ。

毎年学校で受けている学力テストの結果が、一気に悪くなった・・・



私の心がざわつく。

勉強をする、しないは自分の問題。

だからいくら親であっても口出しをするのは違う。

そう思っていた。

だから彼に任せていた。


でもここにきて、私の心がざわついて止まらない。


なんだろう?


私、”このままで本当に良いのか?”って思ってる。

”勉強して欲しい”って思ってる。

ううん、”『勉強は楽しい』と思って欲しい”と思ってる。

私も子供の時にはとうてい『勉強は楽しい』なんて思えなかったけど、

物事が色々分かってきた今は、”勉強ってなんだか楽しい”、”知らないことを理解できるって楽しい”そう思える。

こんな気持ちを子供達にも味わってほしいなぁ。特に現役の勉強世代に分かってもらえたら、こんなに素晴らしい事ってないんじゃないかなぁ。


でも、『楽しい』と感じるには、ある程度物事が理解できていないと、そう思えない。

今の彼はきっと学校の勉強は楽しくないだろう。

理解できない事を毎日聞かされるって、全然楽しくないと思う。

『楽しい』にするには、勉強に時間を費やす事が絶対的に必要なんだなぁ・・・


私は息子に、

『嫌いな事に一生懸命時間を費やすより、好きな事に時間を費やす方が、人生はうまくいく』そう伝えている。

でも勉強ってどうなんだろう?

学力、学歴、、、

サラリーマンの世界では必須だろう。これらがほとんど関わってくる世界だ。

自分で事業を起こして生き残っていくなら、学歴は何とでもなるか・・・

学歴コンプレックスとの闘いはあるが、これは精神を磨いて乗り越えるしかない・・・

自給自足の生活をする、という手もある。

そう、色々考えた。

私は、人生で逃げれる事と、逃げれない事があると分かった。

勉強、特に小学生の基礎的な部分は、一生ついて回るんだ。

これは逃げられない事なんだ。


すでに目指す道がある子はいいが、息子は今のところない。


そんな状況で私が彼にしてあげられること。

彼が『勉強楽しくなってきた』と思えるまで、勉強に付き合う事。

それが一番かなぁ~と思った。


私は彼に提案をした。

「あなたは学校の勉強楽しい?

テストをすれば点数があまり良くなくって、授業を聞いてもあまり理解できない状況と、

テストをすればいつも満点に近くて、授業も先生の言っている意味が分かる状況とでは、

どっちが楽しいかな?あなたはどっちがいい?」

息子は後者と応えた。

「そうだよね。ママもそう思う。ママ考えたんだけど、勉強って、一生逃げれないものだと分かったの。何処へ行ってもついて回ってくる。後者になるにはやっぱり家で勉強をする時間が必要なの。あなたはそれをやってこなかった。ママは大人になって『勉強は楽しい』って知った。だから、あなたにも楽しいことを伝えたいと思ってる。今は、今までサボってきた分を取り戻す必要があるの。時間とやることを決めて、ママと一緒にやらない?ママが親としてあなたにしてあげられることはそのくらいしかない。」


猛反対されるかな~?、嫌な顔されるかなぁ~?

ここまで伝えて、それでも拒否を示すのであれば、それこそ彼の選択だし、彼の人生。

私が思うことは伝えたから、受け取る、受け取らないは彼の自由。


そう覚悟をしていたら、まあまあ前向きに承諾してくれ、勉強する時間と内容を決めた。

月曜日から始め、昨日は数か月ぶりに宿題を全部やって学校へ行った。

学校から帰ってくると、普段は無口な彼が、

「今日の宿題は漢字の書き取りと、漢字プリント2枚だけもらった。算数は無かった。」

と教えてくれた。

そして宿題をする時間を決め、テレビを観始めた。

時間を過ぎても宿題には気持ちがいかないようだったので、

「〇〇君、自分の中のサボロ~君に負けちゃだめだよ。自分で決めたことだよね。」

と声をかけ、彼が自ら動き出すのをじっと待った。


そんな感じで、自分の中のサボロ~君と闘うのは大変なようで、毎回声掛けが必要だと思った。


「宿題は必ずやる」→復習になるよ

「勉強が習慣になるまでやる」→苦なくできるようになるよ

そうなると、勉強が楽しくなるよ


よく耳にする事の意味ってこういうことなのか・・・

『やらされる』としか捉えていなかったが、本当の意味はそういうことなんだ・・・と腹に落ちた瞬間だった。



朝は簡単な計算。

スマホは便利。子供が楽しくやれる計算アプリがたくさん。

やっぱり楽しくやらないと♪

そのアプリで時間が計れるからグラフにしてみました~

今朝はすっごくやる気なくて、嫌々計算を始めた彼だったけど、

2回目に新記録が出て、テンションが上がったよう。

やっぱり新記録が出ると嬉しいんだなぁ~。(*^ ^*)


私、暗算めっちゃ苦手だったけど、彼が1,2年生の時に足し算、引き算カードを一緒にやっていたら計算が早くなったの!レジでのおつり計算もささっとできるようになり、計算が楽しくなった。

だから今は計算が遅いから、やるのに苦痛を伴うけど、少しずつ慣れて早く計算できるようになったら楽しいよ。それまで一緒に頑張ろう。

昼間は、ふと分数が気になった私。

分数やパーセント、全然意味が分からなくて、泣きそうだった子供時代。

やり方を知っても、意味が理解できないと進めない私。

息子の計算ドリルを見ると、分数の足し算引き算が載ってる。

やってるんだな。

意味は分かっているのかな?

それにしても、分数と分数の足し算って何の意味があるの???

使ったことないんだけど・・・

そんな疑問が次々に浮かぶ。

そうだ!今の自分には時間がある!子供の時には分からなかったことを、一つ一つ調べてみよう!

そう思い、自分が納得できる答えを探す。

うっすら理解できたが、通分するメリットは?

(※『メリット』と表現するのは違うとは思うが、私の頭の中では『メリット』なのだ)

実際に身近な問題で考えてみた。

良い問題出来た♪

これなら、分数を習う意味が理解できる!(私は)

分母が親の数、分子が子供の数。

親にかかる負担が一番大きいのは、①~③の家庭のどれでしょう?

※親や子供の特性は一切考慮せず、数だけを考える

通分しないと比べれない!

だから通分するんだ!

通分すると分かりやすい!

通分ってすご~い!

と、感動した私でした。




今まで、自由にのびのび楽しいことをいっぱいやらせた子育てに後悔はなかった。

低学年はそれでいいと思った。

きっと分かれ目は4年生くらいなんだと思った。

そして、ここからぐんぐん差が開いていくんだと感じた。


私が彼に貫いてほしい事は、この決めたことをやり通すこと。

やり通してついた学力も大切だが、やり通せた事への自信が、今後の彼を支える気がする。

そうやって私は彼に『初志貫徹』を行ってほしいが、自分は・・・?

自分の背中も見せたい!

私が初志貫徹することは、『文句を言われても、彼が勉強を楽しいと感じるまで、彼に言い続ける』こと。


親子二人三脚の物語が始まった。


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