私が39年間生きてきて分かったことは、
私達は『人間というロボット』に乗って操縦しているという事。
『ガンダム』をイメージしてもらえばいい。
コックピットに入り操縦するのだ。
ロボットが自分の思い通りに動くよう、どのボタン、どのレバーで何ができるのか、そして、このロボットにはどんな機能が備わっているのかを知り使っていく。
【前提条件】
・このロボットは全て同じ機能を搭載した機種は存在しない。量産はしていない。全部一体、一体、設計図が違う。
・取扱説明書は存在しない。
・どのロボットに自分が乗るかは、産まれる前に自分が決めている。(産まれたら忘れてしまう)
・一度乗ったロボットを途中で変えることはできない。
多くの生き物は自動運転機能で生きているが、人間の場合は生命の維持に関する機能は他の動物同様自動運転機能で動かしているが、『より豊かに』という人げらしさの部分については機能が複雑すぎて手動運転しなければならない。
人間の基本動作については乳幼児期に一通り実験を繰り返し身に付ける。そしてこの初級レベル部分は手動→自動に切り替えることができる。
大きくなるにつれ、多くの人は自動運転に切り替えていく。
そうやって初級レベル部分を自動運転で行い、手が空くようになったら、今度は中級レベルへ進む。コックピットにたくさん存在するボタンやレバーなどを少しずつ触りながら、「こんな機能があったんだ」「このボタン押すとヤバイ」など、自分が乗っているロボットの特徴をトライ&エラーを繰り返しながら知っていく。
しかし、まれに初級、中級レベルが複雑な回路で組まれているロボットが存在する。
その場合は、大まかな機種ごとではあるが、操作方法を教えてくれる人がいるので、そこで教えてもらいながら動かしていく。(操作方法を教えてくる人に出逢えない場合は自分で試行錯誤しなければならないが)
前提条件でも挙げたように、一体一体設計図が違うので、大まかな機種ごとの操作方法を教えることはできるが、それ以上は各自がボタンを押してみたり、レバーを引いてみたりと、トライ&エラーを繰り返しながら知っていくしかない。
このタイプは初級、中級レベルから結構ハードになる。
義務教育学校というものは、多くの機種に共通している回路図から作り上げられている為、回路図が同じであれば先生から教えてもらった通りに動かしていけばいいが、同じことをしようと思っても回路図が全く違えば、同じ動きはできないのだ。そして前提条件で挙げたように、取扱説明書は存在しないので、先生に言われた通りにやってみてできなかった時に初めて気づく。そしてあとは自分で試行錯誤するしかない。
良いこともあるのだ。
試行錯誤する際に、中級以下では教えてもらわないボタンやレバーを、試行錯誤する際にたくさん触る。なので、自分のロボットの機能に気づきやすい。
トライ&エラーを繰り返した回数が多いほど、気づける。
初級、中級レベルがある程度すんなりできる機種だと、教えられていないボタンを自らの意志で押すのが怖くなってくる。年齢が上がれば上がるほど、その怖さも大きくなる。
なので、「本当はこのロボットはこんな機能があったのに使わずに終わってしまう」という事がよくある。
しかし初級、中級レベルで試行錯誤した人は、たくさんのボタンやレバーを触っているので、自分のロボットの機能をより多く知ることができる。
『自分の特徴(自己理解)』や『自分の才能』をある程度知っている人になるわけだ。
(完全に知ることは不可能。どこまでいっても未知との遭遇は常にある)
私自身も自分のロボットの操作方法に苦労してきた人間だ。
今でこそ上記のように仕組みが分かったから考えやすくなったが、これまでは「何が起きているのか」すら分からず、ずっと闇の中だった。
自分が苦しんでいたり、子供が苦しんでいたりするのであれば、必ず似たような機種に乗っている先人はこの世の中にいる。その人に出逢えるかどうかがカギだと思う。その人は『どのように操縦しているのか』のヒントを貰えるだけで、操縦の仕方が分かり楽になることもある。
今まである程度自動運転ばかりで生きてきて『自分の特徴(自己理解)』や『自分の才能』が分からない人は、自分の中に押していないボタンやレバーが無いか、そしてトライする勇気を持つ必要がある。
例えば、
・新しい分野にチャレンジする。
・「やりたい」と思うことだけやってみる。「やりたくない」ことは捨てる。
・自分の心、感情を感じてみる
など。
自分でどうしたらいいか全くわからないのであれば、人に相談したり、セミナーや勉強会に出てみたりすればいい。世の中にはたくさんのセミナーが存在する。
こうやって一歩ずつトライ&エラーを繰り返していけば、だんだんと自分が進みたい方向が分かってくる。
エラーを恐れないこと。エラーは自分を知る大切なヒントになるのだから。
場合によってはエラーに対する自分の認識を変える必要が出てくるかもしれない。そうやって一つ一つ、自分はその物事にどんな意味を付けているのかを知ることも、自分を知ることになる。
こうやって繰り返していくうちに、この選択が『魂に沿っていること』だと分かる時がある。
自然と向こうからやってくる道。
そしてロボットが勝手にその道に進んでいくことがある。
コックピットに乗っている自分は、“苦手だからそっち行かないで~”と思うのだけれど、ロボットが操縦していないのに勝手に進む。
だからその道の操縦の仕方を必死で学んでいくしかない。
でも、ある程度した時に気づく。
“あれ?苦手だと思って嫌ってたけど、最初は大変だっけど、ここまでくれば意外と好きかも”
なんて。
自分は動かしていた側だったのに、いつの間にか動かされてる側に(^ ^;。
でもそうやって自分では気づかなかった才能に気づいていく。
忘れてはいけないのは、
ロボットのメンテナンスもしてあげること。
(私も忘れがちだけど・・・)
油をさしてあげたり、動かしすぎなら休めてあげたり。
ロボットがしっかり動けないと、前に進めないからね~。
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