夫の手助け

約1ヶ月前から始めた息子との勉強

スタートから数日経たないうちに、もろくも崩れ落ちた。

週末にはママが用意したプリントをやる約束になっていたのに、友達と遊んで帰ってきた息子はぐずりだしたのだ。

私は激怒した。

彼が自分で決めたことなのに、すぐに放棄したことに激怒した。

いや、激怒するくらいの感情になったのには、私の気持ちが大いに関係していた。

私は楽しみだったのだ。

息子と一緒に勉強できるのが。そしていつか、息子が「計算がスラスラできるようになった!なんか楽しいかも」と言って喜ぶ顔を見る日が。

その為に問題集を自分で作っていたから。

その思いが断ち切られたようで悲しかったのだ。

だから激怒してしまった。

息子は遊び疲れていたのもあり、ぐずり、そのまま眠りについてしまった。

私は息子を許せなかった。

でもこれは彼の問題だから、これ以上私が感情的になるのは違うと思った。

しかし、用意していた喜びの感情が大きかった為に、自分の中で収集がつかなかった。

夫はこの一部始終の間、ずっと口を挟まないで見守ってくれていた。

この勉強の問題は、彼と私との間で交わされた約束だったので、見守るだけでいてくれたことは、私にとってはとてもありがたかった。

息子が泣き疲れて寝てしまった後、私は夫に自分の悲しかった気持ちを聞いてもらった。

そして、夫に頼んだ。

「この件はこれ以上、息子とは冷静に話せない。だから間に入ってほしい。

私は彼を責め立ててしまった。だから、あなたは息子の味方になって彼の気持ちを聞いてあげてほしい。」

と。

夫は、息子かわいさゆえに、どうしても説教をしたくなってしまうタイプなのだ。

だから、今はそれはやめてほしい。今は彼の味方でいてほしい。

そう頼んだのだ。

ちょうど週末に入ったので、次の日、夫は息子と話をしてくれたようだった。

「『あいつは勉強が分かるようにはなりたいんだって。でも前回は安請け合いで返事をしてしまったから、もう一度、今度はきちんと自分ができると思う時間割をママと決めるように話をしなよ』と、息子と話しをしたよ」 そう、夫は教えてくれた。

そして日曜日。

夫は娘を連れて外出してくれた。

私と息子の二人で、もう一度話し合いの機会を与えるために。

息子はもじもじ、私の周りをうろうろする。

しかし、何も言ってこない。

自分からは言いにくいのだろうと、私は彼に、「何かママに言いたいことあるの?」

と声をかけると、彼は照れたように笑い、うなずいた。

「もう一回、勉強の時間割を決めたいんだけど・・・」

嬉しかった。

“パパから決めろって言われたから・・・”

のような受け身の姿勢ではなかった。


すぐに、二人でまた決め直した。
「これは、この曜日はやめて。毎日だと俺、続かないから。」
息子からの意見も出てきた。
“本気で考えてくれてるんだ”
そんな息子の姿を見れたのが嬉しかった。


そして再び、母と息子の勉強生活が始まった。

今回の事を通じて、夫婦で子育てができることの有り難さを実感した。

私一人では、解決は難しかっただろう。

共に支えあえるパートナーの存在に感謝。

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