朝、夫や子供達が
「いってきま~す」
と声を上げて家を出ていく。
私は家事や片付けをしながら
「いってらっしゃ~い」
と、返す。
ふと、子供の自分に出逢えた気がした。
家事をしていて聞こえないお母さんに、
「いってらっしゃい」がもらえるまで何度も声を張り上げた、「いってきます」。
やっと気づいてくれたお母さんが、慌てて、
「いってらっしゃ~い」
と返してくれる。
その瞬間、
気付いてくれた嬉しさ、
安堵の気持ちで心が満たされ玄関を出た小学生の女の子。
今、私はそれをしている。
子供達はどう感じているかは分からないけど、
自分がやってもらって嬉しかったことを、
今度は自分がし、やれる喜びをかみしめている。
子供達が保育園に行っていた頃はフルタイムで働き、
毎日必死に走って生きていた。
そんな時を経験しているからこそ、
今の時間の在り方に深い喜びを感じるのだと思う。
夫のへの感謝を忘れない。
「不自由」は「幸福」を教えてくれる大切な存在。
(時間的に「不自由」という意味でね。)
今朝も「いってらっしゃい」に、
今日一日を味わって。
何があっても、無事にこの家に帰ってくるんだよ。
そんな思いを込めながら、
一人一人丁寧に送り出す。
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