私は「人間」という生き物が好きだ。
だから
『人は多数派の意見に同調しやすい』
『社会的排除の状態にあると攻撃性が高くなる』
『権威を感じさせる服装の人の言う事は聞き入れてもらいやすい』
等、様々な心理学研究結果を知るのは楽しい。
しかし私が最も興味をそそられるのは、
上記のような傾向が生まれる、もっと生物的な人間の部分だ。
「ではなぜ、人は多数派の意見に同調しやすいのか?」
という部分。
ここの部分をひたすら自分の頭をフル回転させて考えるのが楽しい。
人間の本能の部分から影響されているのか、又は環境に影響されているのか、その両方からか、どのくらいの配分で影響しあうのか・・・など。
そして自分の中で有力な説が見つかった時には、自分が見ている世界が更に光り輝いて見える。
しかし、あくまでも自分は納得した仮設でしかない。
自分が考えうる中ではしっかりと筋道が通る説だが、同じ分野に興味を持った友人には出逢っていないので、これについて討論や検証が出来ないのは少々寂しいが。
しかし、最近買った本で心がときめいた!
『進化心理学から考えるホモサピエンス』
著者 アラン・S.ミラー (著),サトシ・カナザワ (著),伊藤 和子 (訳)
この本は実に面白い!
私は人間の無意識行動について考える時は、「生き物」の視点から人間を考える。
全ての「生き物」の本能から始まり、次は「群れの生き物」の本能、そして「原始時代の人間の在り方」という順で辿っていく。
この部分で考えていくと、ある程度、自分が納得できる説が出来上がる。
そしてこの本はその私の説が大方間違っていないことを思わせてくれ、更に自分では疑問に思っていなかった部分もにも光を照らしてくれる。
私的には文章が少し硬くて頭に入ってこない部分もあるが、私の興味のある部分がドストライクなので、読み進めていくうちに、心がどんどんスッキリしていく。
私はカウンセリングで最初に行うのが、「罪悪感」をその人から取り除くことだ。
(場合によるが、多くのケースで上記のことを行う)
「罪悪感」がその人の心に蔓延していることが原因で、物事を正常に受け取れない状態になっている人が多く、まずは「罪悪感」を取り除いて正常に受け取れる状態を作る。
その時に出くわす「罪悪感」の正体は、『人間としてごく普通の反応であること』がほとんどだ。
だが、それを「いけない事」として捉えて自分を苦しめてしまう。
なので、どうしてそれが「いけない事」ではなく、『人間としてごく普通の反応なのか』を解説していく。
そして次の発達段階に行くための『視点・思考ポイント』をお伝えする。
このポイントは、「生き物としての人間」から「魂を磨く」というごく限られた生き物に存在する魂の分野の話を混ぜる。
私は人間を捉えるのに、
「生き物」の部分と「魂」の部分をどう分けて考えれば良いか、まだぼんやりだったが、
『進化心理学から考えるホモサピエンス』
を読んでスッキリした。
「生き物」である人間という体に魂が入るので、
「生き物」の本能と魂の経験(制御術とでも言えばいいのか・・・)との葛藤が発生しており、
その葛藤が魂の修行になるのだと私は思う。
イメージとしては、前に書いた記事【人生は『人間』というロボットを操縦すること】で、乗り込んだロボット自体に「生き物」としての本能機能が備わっており、多くの場面でこちらの指示無しに勝手に動き出してしまう、という感じかな。
今日は夜も遅くなってきたので、書くのはこれくらいにしておこう。
いつもお風呂の中でピンときてしまい、それから頭が冷めないうちに書きたいから、あまり時間が無いのがちょっとイヤ。
でも私は睡眠時間7時間必要な人なので、早く寝ないと頭が痛くなるし・・・
さあ、一刻も早く寝よう。
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