自分の歌声を取り戻したい「今の声は、本当のあなたの声じゃない」そう言われ、私はびっくりした。子供の頃から歌が好きで、一日中歌っていられた。そして歌手になりたかった。大きなホールで、思い切り自分の歌声を響かせたかった。思春期の頃、親に内緒で受けた事務所のオーディションに合格したが、親は「うん」とは言ってくれなかった。親の反対を押し切ってまで突き進む勇気が、その時の私には無かった。それからたくさんの月日が過ぎ、結婚、そして子供が生まれ、育児の日々が始まった。私は次第に音楽から遠のいていった。初産から10年。やっと子供達に手がかからなくなり、自分の時間が作れるようになった。そんなある日、友人からジャズライブのお誘いをもらった。私は歌を歌うのは大好きだが、人が歌う...25May2017
「相手の立場になって考えなさい」この言葉の落とし穴子供の頃からよく耳にしてきた言葉。「相手の立場になって考えなさい。そのことがとても大切です。」何処にでもあふれかえっているこの言葉。私はこの言葉があまり好きではない。人間には、2タイプある気がする。①自分の内側→他者 へいく、『内側からタイプ』②他者→自分の内側 へいく、『外側からタイプ』『内側からタイプ』の特徴は、何か起こったら一番に”自分のせい”だと思うタイプ。『外側からタイプ』は、”自分以外のせい”だと思うタイプ。どちらのタイプかは、言動だけでは判断できない。 『外側からタイプ』のような発言をしていても、自分を守るために必死に言っているだけで、実は『内側からタイプ』の場合もあるからだ。『外側からタイプ』は、自分が悪いなんて、思...23May2017
夫婦『向き合う事』を教えてくれたのは、夫だった。夫と出逢った頃、私は自分が不快に思うことを口に出して相手に伝えることが出来なかった。かといって作り笑顔で、感情までも押し殺すことも出来ない女だった。ムスッとして黙ってしまうのだ。付き合って一年程した頃、私は彼に迫った。将来の事をどう考えているのかを。そして夫はこう応えた。「俺はお前の事が何も分からない。」一年も経ったのに、何が分からないというのか。私は意味が分からなかった。すると彼は、「お前は怒った時に何も言わない。黙ってしまう。それではお前が何が嫌なのか、俺は何を気を付ければいいのか分からない。」そうなのだ。私は言えなかった。怖かった。言って嫌われるのが怖かった。だからぐっと言葉を飲み込...17May2017
「他人に迷惑をかけない」子育て私が母親になり、ママたちの間でよく耳にする言葉。「他人に迷惑だけはかけない子になってほしい・・・」私にはその感覚が無い・・・”他人の迷惑・・・”????????殺人、強盗、恐喝、・・・これは人間として、”してはいけない事”。だから『他人に迷惑かける』とは違う。”公共のマナーを守る”これは大切なことだと思う。しかし、中身をよく検討する必要があるものもある。他人の”目”を気にして作られているマナー。それは違うと、私は思う。さて、よくママさん達が言っている『他人に迷惑をかけないように・・・』って行為は、もっともっと細かくてたくさんの行為を指している。本当に日常の日々起こり得るささいなこと。私は思う。”他人に迷惑をかけない”って、生きている...17May2017
人が持って生まれきた性質性質がほぼ私に似ている息子と、私とは真逆の夫に似ている娘。両方を育てていると面白い。学校に毎日持っていくナフキン。くちゃくちゃっとしてナフキン袋に詰め込んで、準備完了(^_^)v。そんな息子。“きっと、お昼の時に机にひいたらシワくちゃなんだろうなぁ~”はい。それ、私と同じ(だった)・・・(^^;「シワになるからちゃんと畳んで入れなさい❗」何度も母親に言われた言葉。でも私には全然響かない・・・なぜなら、シワくちゃ=恥ずかしいという概念が、私には存在していなかった。存在しなくても、母親に言われて従う子もいるが、私はそうではなかった。自分の中で意味を成さないものに対しては意識がいかない・・・。そしてそこへ労力は使わないのだ。対して夫に似た...05May2017